2014年7月25日金曜日

途中で挫折の山陰ツーリング

7月19日から23日まで、会社の5連休。
土日は歯医者とか自分の用事を済ませ、月曜から3日間で、山陰地方を走り抜ける計画を思いつきで実行。

結果、二日目序盤でトラブり、やむなく撤退となりました。

記録に残します。


計画は、輪行で新幹線を使い、新下関からスタートし、日本海沿いに出雲〜鳥取〜豊岡〜舞鶴まで三日間で行き、輪行で帰ってくるというもの。

この暑いなか、160km、260km、200kmと連続で走るつもりでした。

二年前にブルベで走れている距離だし大丈夫だろうという安易な判断も有りました・・・。

               大きな誤解でしたが。


大変な道程になると分かっていつつ、前日にJRで新幹線の切符を買ってしまうと、もう後戻り出来ない状態になってしまい、不安を吹っ切っての実行でした。


バイクは、軽くて持ち運びし易いKUOTA KHARMA号。

フロントバックアダプターを新たに装備し、輪行袋はフロントバックに。
暑いのでさすがにダブルボトルは必須です。
着替えやカメラは16Lのリュックに。
カメラ(ペンタックス K−5 一眼レフ)+DA18-135レンズは計1kgくらい。
これが結構あとで負担になってくるのは最初は分かってませんでした。

新幹線は朝6:35名古屋発のひかり号。
3時間で新下関に着きます。
月曜祭日で、実は目覚ましタイマーが平日になっていることに気が付かなくて、ぎりぎり朝寝坊を回避しての出発。

新下関駅、朝10時頃出発。
これが初日の行程。約180kmです。
下関市街はさすがに交通量が多くて閉口しましたが、海沿いのR191号になると、それなりに快適で景観の良い道でした。
日本海側の海岸線は風情がある気がします。
出発から40kmほどで、道の駅に到着。

11時半過ぎで、お腹も空いたころで、休憩に寄る。
道の駅 豊北 駐車場が
満車になるほど賑わっていました。

屋台バスでチーズバーガーを買う。なかなかのボリューム。
この道の駅にはバイクラックが敷設してあり、地元のサイクリストが多く利用しているようでした。
この時もたまたま居たローディに「愛知県から来ました」と言って驚かせた後、この辺りは良いサイクリングコースなのかと聞くと、どうも先にある”角島”まで行くのが定番ルートだという。
更には、山口県まで来たのに角島を見ないで通り過ぎるのはもったいないとまで。

ならば行ってみましょうということで、角島まで寄ってみました。
展望台よりすこし高台からの眺め。

角度を変えての休憩所や海岸を眺める。

バイクと一緒に記念撮影。周囲は単車や観光客で一杯でしたが。
さすがに凄い綺麗な海岸でした。
橋を見ると、更に渡ってみたくなる・・・。
らしいので、その誘惑に沿って、角島の中まで寄り道。
寄り道のルート拡大図。灯台まで行きました。
角島灯台近景。さすがに中まで入って観光しませんでした。

灯台の先には風情のある公園が有りました。

ビーチが有り、エメラルドグリーンの海で楽しむ人々。

ビーチは満車で道路は渋滞していました。

灯台遠景。なかなかのリゾート感が楽しかったです。
寄り道は合計で20kmほど。
写真撮ったりで、1時間ほど過ごしてしまいました。
遠方から来たただの独りぼっちでも、充分開放的気分を味わえる場所でした。

ただ、まだ先が120kmほどあるので、ここからは炎天下に焼かれながら、淡々と走ります。
しかし、ちょっと20km走って、残り100kmという所の峠道で、脚が攣り始める。

・・・あれ、もしかして俺の脚って今終ったの??
あと残り100kmどうしよう(;_;)

と信じられないまま、無理せずに両足痙攣を避け、なんとか登る。

アップダウンは更に続き、この日の最高標高の峠を通過。
萩市に入る 鎖峠でした。
とにかく、登りは暑さに耐えられない。
まだ海岸沿いなら日本海の海風が有って大丈夫かもしれないが、山の中では標高たかが200mくらいではなかなか気温は下がらない。
せいぜいトンネル内で涼むくらいが関の山。
思った以上に(つまり予測が甘くて)消耗しつつ、のこり40kmというところで休憩。
到着は16時半過ぎ。
6時間で130kmというペース。
まあ、遅いです(^^;)
道の駅発祥を謳う 阿武町でした。アブ!!
ここでは「スイカジュース」が珍しく見えたので買いました。
シャーベットのスイカをミキサーで砕いて入れただけのジュース。
スイカの種は極力除いてあるとのことで、冷たくて甘くて美味しかったです。

ここで3度目の水補給とトイレ休憩のあと、日没19時まで2時間で50km走ろうと頑張ってみる。。。

たぶん今までで最低標高の峠 39m。才ヶ峠。一見して何峠と読むか困惑しました。
とにかく、日本海側の風景はイイですね。夕日に照らされて雰囲気が更に出てます。
気持ちは頑張ってましたが、なにぶん脚が攣る状態での頑張りは自滅になるので、なんともできずに、登りはインナーロー固定。(もう見栄も何もなし)

更には登った先、島根県に入る手前の峠(トンネル)は土砂災害で復旧工事中の為に、自転車は歩道を走るよう路上の誘導員に指示され、狭いトンネル内の歩道をゆっくりと進む羽目になりました。


トンネルを抜け、島根県に入り、ここから下り基調かと思えばそうでもない。
日没手前まで、宿まで19時到着で頑張ってましたが、到達5km手前でハンガーノックになり、あと夕日の景色が良くて時間前到着を諦めました。
夕日をバックに、落日のカルマ号です。

落日の構図もいろいろ工夫が出来そうで難しいです。
最後まで日の入りを眺めておきたかったですが、宿へ行くのを優先。

とりあえず、じゃらんで予約(夕食なしの朝食付き一泊)してある益田駅付近のビジネスホテルがあるので、一応時間遵守の気持ちで。

ホテル到着は19時10分くらい。

ホテルではとりあえずガタガタで塩々の身体をシャワーで洗い、ジャージ等はホテル近所のコインランドリーへ持って行く。

しかし、このホテルの周りだけなのか、食べる所があまり無くて、どうしようもなく近くにあったほっかほか亭でうな重弁当を買い、ローソンで水関係とアルコール1缶を買ってホテルの部屋で食べました。
旅の風情もあったものではないが、一人旅はこういうものだとも思います。

そういえば、荷物に”サコッシュ”を持って行ったのは正解でした。

コインランドリーがちょっとばかり歩く距離でも、自転車なら速いので、ちょっとした荷物入れは有って良かったです。
また、これは自分はいつも持って行っていますが、洗濯用ネットは洗濯機でジャージを痛めない為にも必須だと思います。

さて、夜は疲れて一気に寝れそうかと思えば、日に焼けたせいか身体が火照って眠れない。
スマホは繋がるので、近況報告をいろいろしつつ、12時過ぎには就寝しました。

翌日は朝6:30にはホテルの朝食。
和食スタイルで、ご飯2杯も平らげて、この後の長距離ライドに備えていました。

7時にホテルを出て、国道9号線で、まず出雲を目指します。
距離的に、出雲は160kmで15時、宿の予約を取った羽合(はわい温泉)には20時着を予想していました。

が、しかし・・・。


50kmでタイヤカットに見舞われましたorz.

タイヤカットの状況。タイヤ側面の半分は完全に裂けています。
国道はトラックも多くて、砂利や金物が落ちてい易い道で、こういうトラブルは確率的に高いかもしれません。

さらには、予備で持って行ったチューブは2本あったんですが、うち一本は最初から穴の空いていた不良チューブ!!

なんじゃこれ。

と、もうダメダメなムードに流され、チャレンジする気力を失いました。

タイヤの最後の一本はなんとしてもパンクさせずに最寄り駅までたどり着きたかったので、カットした場所のチューブに昨晩買っていた菓子饅頭の包装を畳んで巻き付けて補強して空気を入れる。
空気を入れるとカットした場所は1〜2ミリくらいの幅で亀裂が出来てしまい、怖々と走って10kmほどの江津駅でリタイアを決意しました。
翌22日の走行結果。
江津駅に10時過ぎ、切符を買う為に駅員さんに名古屋までの乗り継ぎを聞くと、直ぐ10時32分の列車に乗れという。

いそいで10分で輪行袋に収納して、バタバタと帰路につきました。
今回の最後の写真。
列車で2時間で出雲市に到着。

直ぐに乗り継ぎで特急八雲に乗り、岡山まで3時間。
14時過ぎの岡山まで飲み食いできなかったので、ここで一休み。
15時過ぎで新幹線ひかりで名古屋まで2時間。

計7時間もかけて、名古屋に帰ってきました。

名古屋からは自転車自走で自宅まで13km。
なんとかパンクは再発せずに帰宅できました。

思えばあっという間の輪行紀行でした。

完走出来なかったのは残念でしたが、今の自分では無理のある予定だったのかもしれず、出雲の大神の「来んな!」という意志だったのかもしれません。
もしくは縁結びの神様なので「女に縁もないのに願いにくるな!!」というメッセージだったのかもしれませんw

走った後遺症?は、なんだか肩と背筋が痛んでいます。
たかが240kmですが、リュックが重かったのか、荷物のバランスが悪かったのか、体幹の筋肉が弱っているのか、なかなか凝りが痛いです。

せっかく高い交通費を支払って行くツーリングだったので、もうちょっと満足する位走りたかったです。

で、このリベンジがあるかというと、会社のカレンダーでは次の長期連休は正月くらいしか無さそうで、もしやるとすれば来年でしょうが・・・全然予定は立たないです。



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